
FIREくん:
「先生、最近AIというとChatGPTやNVIDIAばかり注目されていますが、日本にも製造業向けAI企業があるんですか?」

先生:
「はい。石川県金沢市のアルムは、製造現場に特化したAIを開発し、世界から注目されている企業です。」
現在、AI革命の中心は生成AIや半導体だけではありません。
次の成長テーマとして注目されているのが、
「AIが現実世界の仕事を行うフィジカルAI」
です。
その中で、日本企業として注目されているのが、石川県金沢市に本社を置くアルム株式会社です。
アルムは、金属切削加工に特化した製造AIを開発し、製造業の人手不足や技能継承問題の解決を目指しています。
アルムとは?【製造業に特化したAI企業】
アルムは2006年創業の石川県金沢市発の企業です。
もともとは金属加工や精密部品製造を手掛けていましたが、そこで培った加工ノウハウをAI技術と組み合わせ、製造AI事業へ進出しました。
現在注目されているサービスが、
- ARUMCODE
- ARUM Factory365
- TTMC(完全自動型切削加工機)
です。
特徴は、
「熟練職人の経験をAI化し、金属加工を自動化すること」
です。
製造AI「ARUMCODE」とは?

FIREくん:
「AIが工場の機械を動かすということですか?」

先生:
「そうです。特に金属加工で重要なプログラム作成をAIが支援します。」
金属部品を加工するには、工作機械へ指示するNCプログラムが必要です。
しかし、この作業には、
- 加工方法の判断
- 工具選択
- 加工条件設定
- 工程設計
など、高度な経験が必要でした。
アルムのARUMCODEは、図面データを読み取り、AIによってNCプログラム作成を自動化します。
つまり、
「職人の頭の中にある技術をAIへ移植する」
という取り組みです。
なぜアルムが注目されるのか?
理由は、
「製造業が世界的な人手不足に直面しているため」
です。
日本の製造業では、
- 熟練技能者の高齢化
- 若手人材不足
- 技術継承問題
- 生産性向上
が大きな課題になっています。
特に金属切削加工は、経験や技術力への依存度が高い分野です。
アルムは、この問題をAIと自動化によって解決しようとしています。
完全自動加工機「TTMC」がすごい理由
アルムが開発するTTMCは、製造工程そのものを自動化する次世代加工機です。
従来は、
- 図面確認
- 加工プログラム作成
- 工具設定
- 加工条件調整
- 機械操作
を人間が行っていました。
しかしTTMCでは、AIによる加工データ生成から機械制御まで自動化を目指しています。
これにより、経験の浅い作業者でも高精度な加工が可能になると期待されています。
社員規模を超える売上成長が話題に
アルムは、大企業ではありません。
しかし、その技術力から注目を集めています。
報道では、社員規模に対して大きな売上規模を実現している企業として紹介され、製造AIによる高付加価値ビジネスが注目されました。
一般的な製造業では、
「人を増やして生産量を増やす」
ことが基本でした。
しかしアルムが目指しているのは、
「AIによって少人数でも高度な製造を可能にする」
という新しい製造モデルです。
アルムが狙う巨大市場「切削加工」
金属切削加工は、自動車、航空機、半導体製造装置、産業機械など、幅広い分野で利用されています。
世界中で必要とされる一方、職人不足という問題があります。
そのため、製造AIによる自動化には大きな市場可能性があります。
アルムは、製造AIと完全自動化によって世界市場への展開も目指しています。
日本発フィジカルAI企業として期待

FIREくん:
「AIというとアメリカ企業のイメージでした。」

先生:
「これからはAIを現実世界で使う技術が重要になります。」
これまでAI投資では、
- NVIDIA
- Microsoft
- 半導体メーカー
などが中心でした。
しかし今後は、
- ロボット
- 工作機械
- 製造AI
- 自動化技術
など、AIを現実社会へ応用する企業にも注目が集まる可能性があります。
FPの見解
アルムは、現在注目されているAI関連企業の中でも、少し異なる存在です。
これまでのAI企業は、
- データ処理
- 文章生成
- 画像生成
が中心でした。
しかしアルムが取り組むのは、
「AIが工場で実際にモノを作る時代」
です。
日本は、
- 工作機械
- 精密加工
- 製造技術
- 産業ロボット
で世界トップクラスの技術を持っています。
アルムは、
「日本のものづくり技術とAIを融合するフィジカルAI企業」
として、大きな可能性を秘めています。
一方で、現在は未上場企業であり、投資対象として見る場合は、今後のIPOや事業拡大、収益性の確認が重要になります。
AI革命は、半導体だけでは終わりません。
「AIが現場で働く時代」
その先頭を走る企業の一つとして、金沢発のアルムに注目が集まっています。

