訪問ありがとうございます。
この記事は、退職時に受け取れるお金や制度をフル活用する方法について、実体験を基に紹介しています。
そしてこの記事にたどりついたという事は、あなたは今「悩み」「苦しんで」いる事でしょう。
あの時の私と同じように。
今度どのような決心をされるにせよ、この記事は必ずやあなたのお役に立てますから、少しお付き合いください。
退職時に受け取れるお金の話
さっそくですが、ここまで頑張って勤めた会社。辞める時ぐらい気を使わずに「権利を主張」してください。退職時にもらえるお金はたくさんあります。
当サイトは資産形成を目標にしていますが、転職先の収入はもちろん、退職時に知っておきたいお金の話もかなり重要なので、このタイミングで紹介します。
さて、私ごとですが、もしもあのまま何も知らずに退職・転職の手続きをしていたら、
- 有給休暇:50〜60万円
- 賞与:数十万円〜
- 退職金:数十万円〜
- 国民年金保険料:10万円
- 失業給付金:130万円
なんと約300万円ほどを全て気づかぬうちに捨てていたという計算になります。無知は罪だと恐怖しました。
それでも「雇用保険」「退職金」「有給休暇」など、気づかぬうちに損をしました。慌てて勉強して取り戻せたものと、もう返ってこないものと。
ただでさえ悩み苦しむあなたには、これ以上つらい想いをして欲しくないのです。ですから私が体験し、勉強した事を全てお話いたします。
人生の一大決心をなさる前に、少しだけお付き合いください。
退職と転職について整理すること
せっかくの一大決心なのですから、感情的にならず一度冷静になりましょう。退職するにせよしないにせよ、絶対に損をしてはいけません。なぜならあなたはこれからしばらく無職になる可能性があるのですから。
この国にはいろんな法律があって、労働者を守ってくれています。まずは自分の気持ちを整理しましょう。
なぜ会社を辞めたいのかをまとめる
まずは会社を辞めたい理由を考えましょう。おそらく大きく分けると3つに分類されます。
- 給料に不満
- 人間関係トラブル
- 仕事内容が合わない
あなたはどれに当てはまりますか?
給料に不満
- 給料が足りない・暮らしていけない
- 急に給料が下がった
- 雇用条件が変わった
- 上司の給料を知って会社への希望がなくなった
人間関係トラブル
- 上司と折りが合わない
- パワハラ・セクハラ
- 恋愛トラブル
- 同僚によるいじめ
仕事内容が合わない
- 業績が評価されない
- 結果が出ない
- 急な異動で業務内容がガラリと変わった
- きつい・汚い・危険
- 残業が多すぎる
- 休みがない
- 仕事が自分の能力とあわず、ストレスが溜まる
大体こんなところでしょうか。
このように、どうして辞めたいのかを自分の胸に手を当てて聞いてみるはとても大事なんです。そうやって自分を冷静にすることでいろんなことが見えてきます。そして、次の項目をじっくりと考えてみてください。
その悩み、転職先では解決しますか?
今のあなたには酷かもしれませんが、少し厳しいお話をしていきます。くれぐれも私はあなたの転職をとめたいわけではありませんのでご安心ください。
転職先で本当に給料アップする?
残念ですが、転職先では給料はまず下がると思ってください。
ヘッドハンティングや、友人紹介のとてつもなく好条件の転職なら別ですが。(もしくはあなたの会社がブラック企業でもない限りは)
少しずつ改善こそみられますが、日本は相変わらずの年功序列。時代が変わろうとしても、変化を嫌う年上の方たちが上司として君臨していますから。それに、長く会社に勤めて貢献している人の給料を上げていくというのは日本人の心。良き文化でもあると思います。
だから転職しても「同じ業種に転職する」ならば、次の会社ではまたランク下からの給料。普通は下がります。
「異業種への転職」なら、それこそあなたはど素人。本当に1から経験を積み上げていかなければなりません。給料は当然その業界の底辺からスタートです。
転職で人間関係トラブル解決?
次に人間関係が理由で退職を考えているあなた。
あたりまえのことですが転職先にも人間関係はあります。パワハラ・セクハラが次の会社にないとも言えません。そもそもこれはコンプライアンス違反ですから、悪いのはあちらで、こちらが退職する必要はありません。人事部に訴えましょう。
「それが出来りゃあ苦労しないよ」という声が聞こえてきそうです。
でももしそれが無理でも、このパワハラやセクハラの事実は、のちのち「退職の時に自分を助けてくれます」からしっかり記録しておきましょう。詳しくはのちほど。
好きになって別れて気まずいなどの「恋愛トラブル」で退職。
もうこれは個人の責任ですが、これで退職はちょっと行き過ぎです。絶対に私は反対です。状況にもよりますが、気まずい程度で退職してしまっては、辞め癖がついてしまい、次の会社でも少しの事で退職するようになってしまいます。なんとか踏みとどまりましょう。
いじめに関しては、いじめる者が悪いです。
上司なりに相談し、相手の異動や改善をしていただきましょう。一方で、自分に原因がないかも疑ってみる必要があると思います。経験的にいじめられて部署異動した人は、その先でもいじめに遭うケースが少なくありません。いじめで悪いのはたしかに「加害者」ですが、そのたびに逃げていては転職後のリスクが高すぎます。
転職すれば仕事内容に満足できる?
仕事内容に不満で退職を検討しているあなた。
これは結構重いです。私はこれで悩んでいる方には退職をおすすめします。日本人は勤勉ですから、人生の大半を仕事しているんです。その仕事が嫌だということは、人生の半分を嫌なことして過ごしているということです。
給料が安くても、休みがなくても、それが幸せならばその仕事をやるべきです。忙しい芸能人は、休みがないけど頑張れる。それはきっとその仕事が大変だけど、楽しくて好きだからですよね。だから仕事内容に不満で退職を考えるレベルにまでなった方は、思い切って決断してみてもいいと思います。
退職・転職は必ず自分で決断する
少し余談ですが、退職や転職について、上司や家族、友人に相談するのは大事なことです。アドバイスを受けることもいいと思います。でも、最後の決断は必ず自分でする。そうしないと後々、失敗したなと感じた時にその人を逆恨みしてしまうからです。あくまで自己責任です。
退職を決心したら、制度をフル活用
それでも良い。もう辞めたい!
そう決心したなら、思いきりいきましょう。私は素晴らしい決断です。グチグチと対策もせず、ただひたすら文句を言って周囲に悪影響を与えながら働いているぶら下がり社員よりもはるかに優れた判断です。
さあ、いよいよ退職です。新しい素敵な人生にチェンジしていきましょう!
退職前の手続き|労働者の権利を活用
嫌な会社の退職を決意したらさっさと手続きをして1日も早く退職しようと考えてしまいがちですが、そこはもう少し待ちましょう。
喧嘩して、辞表を投げつけてそのまま会社を去るなんて、会社側の思う壺です。
この3つが大事になってきます。一つずつ見ていきましょう。
有給消化や賞与|退職後の資金を確保
まずは有給休暇です。有給は基本的に誰にでもあります。アルバイトにもあります。意外にも知らないアルバイトが多いですが、辞める時に使わないともったいないです。
昔、アルバイトを辞める時に有給使わせてくれと申し出たら「ないよ」と言われました。こういうブラックバイトに注意しましょう。結局、人事部に連絡して手続きをしてもらいました。
会社に入社し、半年過ぎていれば有給休暇はあります。まずは半年で10日分、以降1年ごとに11日分、12日分と毎年追加されていきます。
※アルバイトなど月の勤務日数や労働時間が不規則な方は日数や金額が変わりますので、人事部に確認をしましょう。
余談ですが有給は2年で消滅します。2年で消えると同時に、次の年の有給休暇が追加されるので、減っていないと錯覚しがちですが、2年使わないと確実に消滅します。これは損です。定期的に使っていきましょう。
でも、日本ってなんとなく有給使いにくいですよね。誰も使わないから。
そういう時は、冠婚葬祭を理由にして取得しましょう。友人の結婚式で九州に行くことになったから5日使うとでも言って、書面には「私用のため」と書いて取得し、自分は全然関係ないところに旅行に行ったり、家でダラダラしたり。
誰もあいつが結婚式で5日有給使ったなんて覚えていませんから、年に2回くらいに分けて有給日数分使わないと損です。
退職時期|損をしないタイミングで辞める
単純にある分の有給を消化してそのまま退職。でも良いのですが、精神的に余裕があるのならば退職時期のタイミングを「有給付与のタイミングに合わせる」事で退職後の資金を増やせます。
これはちょっとしたテクニックですが、退職時期をうまく合わせれば、有給の日数を最大限に消化できます。
ボーナス(賞与)もしっかりもらってから退職
どうせ辞める会社なんですから、ボーナス(賞与)時期を貰ってから退職するのは基本です。賞与の時期が近いのなら思い切ってそこまで待ちましょう。
これだけ貢献して働いてきたんですから、辞める時はわがままに!
日本人の心で、お世話になったので有給は要りませんとか、ボーナス前に辞めるとか、変な気を使う必要はありません。もうこの会社辞めるんですよ!
それよりあなた、これから無職ですよ!
退職・転職の負のスパイラルにハマらないために制度活用
制度を活用し、いただけるものは頂戴する。権利を主張する。日本人はこれを苦手としますが、これは本当に大切な事なんです。
最悪なのが以下の転職スパイラルです。
- 無職でお金がない
- 焦って就職活動
- なかなか就職決まらなくてさらに焦る
- 手当たり次第求人に応募する
- なんとか採用で即決
- ブラック企業だった
- また転職
というもの。最悪です。しっかりと準備をして冷静に退職をしましょう。
欲を言えば退職は「次の職が決まってから」が最良です。
退職理由|自己都合と会社都合では大きな差
次は退職理由についてです。この理由の違いは、退職金や、失業給付金に大きな影響を与えます。しっかり確認していきましょう。
私の場合の退職理由
私は退職理由で失敗しました。大損です。そもそも私が会社を退職した理由は、
「大手飲食チェーン店で、課長になり労働時間が膨れ上がり、家族との時間をほぼ取れなくなってしまったから」です。
課長(監督者側)という、幹部の立場になりタイムカードがなくなりました。←この時点で気付くべきだったのです。無限労働時間のスタートです。そうこうしているうちに私の休みがなくなって、家族も不満が溜まりだし。
「あ〜このまま65歳までず〜っと休みなしか」って思ったら、いつの間にか上司に辞めますって電話してました。自分でも驚くほど冷静だったことを覚えています。
ですが私にとっては大好きな会社・仕事だったので、善人ぶって退職理由には「自己都合」になるように記載して書類を提出。こうして私は良い人でいたい、会社に迷惑かけたくないという事のためだけに数十万円をドブに捨てました。
自己都合と会社都合の違いとは?
会社を退職する時に大事なのがこの退職理由。
要するに大半の退職者が自己都合なわけです。
とはいえ、例えば私の場合であればなかなかの労働環境だったので、正直に書類を提出していれば「会社都合」に出来たはずです。それなのに、立つ鳥後を濁さずなんて言い訳をつけて自己都合に。世話になった会社との関係を壊したくなかっただけなのです。
会社都合での退職は、退職金や失業給付金に影響
「会社都合」と「自己都合」の退職理由の違いが、退職金に与える影響はかなり大きいんです。
退職金は会社の規定によって違いはあると思いますが、退職理由により金額に差が出るのはどの会社も同じはずです。私の勤めていた会社はかなりの差で、差額で言うと数十万は損したかと思います。長く勤めている人ならば、百万円単位で差が出るでしょう。これが、会社との付き合いも大事ですが、自分のもらえるお金はその後の就職活動時の生活や精神の安定にも大切ですから、会社都合にできるならしたいものです。
失業給付金にも影響がでます。これもまた差が大きいのでまた次の記事で紹介します。
会社を辞める前にやるべきこと
ということで、ここまで紹介してきた事をまとめます。
- 会社を辞めたい理由はなにか?冷静になる
- その悩みは次の会社で本当に改善するのか?
- 辞めるタイミングは今でいいのか?少し待てば数十万円の差
- 次の仕事は早く探しておく。早いほど良い
- 会社を辞める理由は会社都合にすべし
となります。
次の記事では、具体的に退職者に対してどんな手当や補償があるのか、金額なども併せて紹介していきます。知らないと大損しますので、ぜひお付き合いください!