先生！「ポートフォリオ」の意味が難しいです。どういうことですか？
では、できるだけわかりやすく用語解説をしていきましょう。
ポートフォリオとは
「ポートフォリオ」とは、投資家が所有する全ての投資資産の組み合わせを指します。
これには株式、債券、現金、不動産、その他の金融商品など、様々な種類の資産が含まれることがあります。ポートフォリオを構築する主な目的は、リスクの分散と投資リターンの最適化です。
もっとわかりやすく例えられませんか？
ポートフォリオとは「書類入れ」という意味があります。ここでいう「書類」はFIREくんが選んだ「金融商品（株や国債など）」。ポートフォリオはその「書類入れ」です。どれくらいの配分で金融商品へ投資するかという組み合わせのことです。
さっぱりわかりません。
なるほど。では例えを変えましょう。食事でバイキングに行った時に、FIREくんはどんな種類の食べ物をとりますか？
私は健康を考えているので、「ご飯」「みそ汁」「サラダ」「肉類」で毎回まとめます。
良いですね。それがFIREくんが組んだ、バイキングでの「ポートフォリオ」です。それぞれのメニューが「金融商品（株式など）」で、最終的にFIREくんのテーブルにならんだ組み合わせが「ポートフォリオ（資産構成）」ということです。
なるほど
これが毎回、すべて肉だらけのポートフォリオだったらどうなりますか？
健康リスクがあります。体臭も出てきます。
同じように投資にもリスクがあります。自分がこれだと決めた種類「だけ」に投資をした場合、その資産が下落した時に資産がなくなってしまいます。だから初心者こそしっかりと考え、リスクを分散するためにポートフォリオを組みましょうということです。
なぜリスク分散をするの？
リスクの分散は、ポートフォリオ内の資産間でリスクを広げることにより、市場の変動による損失の影響を軽減する戦略です。
例えば、一つの業界や地域に投資を集中させるのではなく、複数の業界や地域、資産クラスにわたって投資を分散させることで、一部の投資が不振であっても他の投資によって補うことができます。
じゃあ、投資できる予算の配分を、株式投資のように高リスク高リターンに1/4、国債のように低リスク低リターンに1/4、日本の商品に1/4、アメリカの商品に1/4で分散させるというのも立派な私のポートフォリオ？
素晴らしい！配分は要検討ですが、その４つなら市場の変動に対するリスク耐性を高めると同時に、異なる市場の成長から利益を得るチャンスを広げています。このように投資を分散させることは、ポートフォリオ管理の基本的な戦略の一つです。
また、ポートフォリオを通じて、投資家は自身の投資目的やリスク許容度に応じて資産を選択し、配分することができます。例えば、リスクを取ることに対して比較的抵抗が少ない投資家は、成長が期待される株式に重点を置いたポートフォリオを構築することが多いです。一方で、安定した収入を求める投資家は、債券や不動産など、より安定した収益を生み出す資産に重点を置くかもしれません。
要するに、ポートフォリオは投資家が持つ「投資のバスケット」であり、その中身は投資家の目標、期待、リスク許容度に基づいてカスタマイズされます。
