先生！投資の話で良く出てくる「レバレッジ」ってなんですか？
レバレッジ（Leverage）とは「てこの原理」という意味ですが、金融業界でレバレッジといった場合には、借り入れを利用することで、自己資金のリターン(収益)を高める効果が期待できることを指します。
できるだけわかりやすく説明していきましょう。
レバレッジとは？
「レバレッジ」とは、投資で使う言葉で、少ない自己資金で大きな取引を可能にする仕組みのことです。
これを使うと、自分が持っているお金よりも多くのお金を動かすことができます。イメージとしては、てこの原理に似ています。てこを使えば、少ない力で重いものを持ち上げることができるように、レバレッジを使えば、少ない資金で大きな取引を行うことができます。
え、それって自分が10万円しか持っていないのに、100万円分投資に回すということですか？
はい、その通りです。自分が持っている10万円をもとに、10倍のレバレッジをかけて100万円分の投資を行うことができます。この場合、実際には10万円しか投資資金がないにもかかわらず、100万円分の取引が可能になります。
すごいですね！投資に回すお金がない人でも、これを使えば可能じゃないですか。
レバレッジは借金？
あれ？でもレバレッジは借金なんでしょうか？
レバレッジを使用することは、一種の「借金」を使って投資を行うことに似ています。具体的には、投資家が自身の資金（証拠金）以上の取引を行うために、証券会社やブローカーから資金を借り入れることを意味します。この「借り入れ」は、直接的なお金の貸し借りというよりは、投資の機会を拡大するための仕組みとして機能します。
取引が思い通りに進まなかった場合、証拠金（自己資金）以上の損失を被る可能性があります。そして、損失が証拠金を超えた場合、投資家は追加で資金を投入するか、ポジションを閉じる必要があります。この点が、実際の借金と類似しており、レバレッジを使った取引は慎重に行う必要があることを意味しています。
レバレッジの効果やメリット
たとえば、自分が$1,000持っていて、10倍のレバレッジをかけると、$10,000分の取引が可能になります。このようにして、少ない資金で大きな利益を狙うことができるのがレバレッジのメリットです。
レバレッジのデメリット
しかし、レバレッジにはリスクも伴います。取引で予想通りの結果が得られれば大きな利益を得られますが、予想と反対の動きをした場合、損失も大きくなります。$10,000分の取引をしていて、市場が予想と反対に動けば、自分の持っていた$1,000以上の損失を出す可能性があるのです。
レバレッジは何倍までかけられる？
レバレッジは100倍とか1000倍までかけることも可能ですか？
実際には、レバレッジの倍率は取引を行う国や証券会社、規制当局の規則によって制限されます。
さすがにそうですよね。ギャンブルみたいになってしまいますもん。
レバレッジを利用できるのはFXだけ？
レバレッジを使うのはFXだけですか？
レバレッジを使用するのはFX（外国為替取引）に限らず、株式取引、先物取引、オプション取引、CFD（差金決済取引）など、さまざまな金融商品で利用されています。
レバレッジを使うことで、少ない資金で大きな取引が可能になり、高いリターンを目指せる一方で、リスクも大きくなります。
いずれにせよ、活用する場合は注意が必要ですね。
