監修・執筆
- 国家資格 ファイナンシャル・プランニング技能士2級
- 日商簿記2級
投資初心者にも分かりやすいよう、専門用語はできるだけ使わず解説しています。
NISAでS&P500を買うべき?【結論】
まず結論からお伝えします。
アメリカ経済の成長を信じて長期投資をしたい人には、NISAでS&P500へ投資するのは有力な選択肢です。
実際に新NISAでは、
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- 楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド
などのS&P500連動ファンドが高い人気を集めています。
ただし、S&P500はアメリカ1か国への投資です。
世界中へ分散投資したい人は、オール・カントリー(オルカン)なども比較したうえで選びましょう。

「投資系YouTubeを見ると、みんなS&P500ばかり買っていますよね。」

「それかオルカンかな。確かに人気は高いね。ただし、なぜ人気なのかを理解してから投資することが大切なんだ。」
S&P500とは?
S&P500とは、アメリカの代表的な企業約500社で構成される株価指数です。
運営しているのはアメリカの調査会社である
S&P Global
です。
代表的な採用企業には、
- Apple
- Microsoft
- NVIDIA
- Amazon
- Meta Platforms
など、世界を代表する企業が含まれています。
つまり、
S&P500へ投資する=アメリカを代表する企業群へまとめて投資する
ということです。
なぜS&P500が人気なの?
① アメリカ経済が世界最大だから
アメリカは世界最大級の経済大国です。
世界的な企業やイノベーション企業が多く、
- AI
- 半導体
- IT
- 医療
- 金融
など、さまざまな分野で世界をリードしています。
そのため、
「今後もアメリカ経済は成長する」
と考える投資家が多くいます。
② 過去の実績が優秀
S&P500は長期間で見ると、高い成長を続けてきました。
もちろん将来も同じ結果になる保証はありませんが、
長期投資家から支持される理由の一つです。
③ 分散投資できる
個別株は1社の業績に大きく左右されます。
一方、S&P500は約500社へ投資するため、
1社が不調でも全体への影響は限定的です。
初心者でも比較的取り組みやすい投資方法といえます。

「個別株は怖いけど、500社なら安心感がありますね。」

「だからNISAデビューでS&P500を選ぶ人も多いんだよ。」
S&P500のメリット
アメリカの成長を取り込める
S&P500最大の魅力です。
世界経済の中心ともいえるアメリカ企業へ投資できるため、
アメリカ経済が成長すれば資産の成長も期待できます。
投資信託1本で完結できる
投資信託を1本購入するだけで約500社へ分散投資できます。
管理もシンプルです。
NISAとの相性が良い
NISAでは運用益が非課税になります。
S&P500は長期保有する投資家が多いため、
非課税メリットを活かしやすい商品です。
信託報酬が低い
人気のS&P500ファンドは低コストの商品が多く、
長期投資との相性も良好です。
S&P500のデメリット
アメリカ1か国に集中している
S&P500は約500社に分散されていますが、
投資先はすべてアメリカ企業です。
そのため、
アメリカ経済が低迷すると大きな影響を受けます。
世界全体への分散ではない
オルカンのように、
- 日本
- 欧州
- 新興国
へは直接投資していません。
世界全体への分散を重視する人には物足りない場合があります。
短期的には大きく下落することもある
過去には、
- ITバブル崩壊
- リーマンショック
- コロナショック
などで大きく下落した時期もありました。
長期投資を前提に考えることが重要です。
S&P500とオルカンはどっちがおすすめ?
多くの初心者が迷うポイントです。
| 比較項目 | S&P500 | オルカン |
|---|---|---|
| 投資対象 | アメリカ約500社 | 世界中の株式 |
| 分散性 | ★★★★☆ | ★★★★★ |
| 成長期待 | アメリカ経済 | 世界経済全体 |
| リスク | やや高め | 比較的低め |
| 初心者向け | ★★★★★ | ★★★★★ |
FPとしての考えは、
- 迷ったらオルカン
- アメリカを信じるならS&P500
です。
どちらも優秀な商品なので、正解は一つではありません。

「結局どっちが儲かるんですか?」

「それは誰にも分からないんだ。だからこそ、自分が納得できるほうを選ぶことが大切なんだよ。」
S&P500がおすすめな人
次のような人には向いています。
- アメリカ経済の成長を信じている
- 長期投資を考えている
- NISAを活用したい
- 個別株を選ぶのが苦手
- シンプルな投資をしたい
S&P500がおすすめではない人
一方で、
- 世界中へ分散したい
- アメリカ集中投資が不安
- リスクを抑えたい
という人はオルカンも検討してみましょう。
FP2級が考えるおすすめの考え方
投資初心者から、
「オルカンとS&P500、どちらが正解ですか?」
と質問されることがあります。
しかし実際は、
どちらを選ぶかよりも、長く積み立てを続けることのほうが重要
です。
投資で成果を出している人の多くは、
- 長期
- 積立
- 分散
を実践しています。
S&P500もその条件を満たす優秀な商品です。
短期的な値動きではなく、10年・20年先を見据えて投資することが大切だと考えています。

「商品選びより、続けることが大事なんですね。」

「続けられる商品を選ぶということかな。途中でやめてしまうより、無理なく続けるほうが資産形成には大切なんだ。」
よくある質問
S&P500とは何ですか?
アメリカを代表する約500社で構成された株価指数です。
多くの投資信託がS&P500への連動を目指しています。
初心者でもS&P500を買って大丈夫ですか?
はい。
約500社へ分散投資できるため、初心者にも人気があります。
S&P500とオルカンはどちらがおすすめですか?
世界全体へ投資したいならオルカン、アメリカ経済の成長を期待するならS&P500が選ばれる傾向があります。
まとめ
S&P500は、アメリカを代表する約500社へまとめて投資できる人気の投資先です。世界経済をけん引してきたアメリカ企業の成長を取り込めることから、新NISAでも高い人気を集めています。
一方で、投資先はアメリカに集中しているため、世界全体へ分散したい人にはオルカンのほうが向いている場合もあります。
FP2級としておすすめしたいのは、「どちらが将来必ず勝つか」を考えることではなく、自分が納得して長く続けられる投資先を選ぶことです。
NISAの非課税制度を活用しながら、焦らずコツコツと資産形成を続けていきましょう。