今週の株式市場スケジュール【2026年8月31日~9月6日】米雇用統計・JOLTS・Broadcom決算・ISMに注目!
「今週は米JOLTS求人件数、ADP雇用統計、ISM景況指数を経て、金曜日に米雇用統計を迎える“雇用データ週間”です。企業決算ではBroadcom、Dell、Snowflake、Palo Alto NetworksなどAI・データセンター関連企業が集中。日本では日銀・高田審議委員の講演も予定され、米金利・ドル円・AI半導体株・銀行株まで大きく動く可能性があります。」
今週(8月31日~9月6日)は、9月15~16日のFOMCを前に、米国の雇用市場を確認する重要指標が集中します。
特に注目したいのが、
- 米ISM製造業景況指数
- 米JOLTS求人件数
- ADP雇用統計
- FRBベージュブック
- 米ISM非製造業景況指数
- 米新規失業保険申請件数
- 米8月雇用統計
- Broadcom決算
- Dell・Snowflake・Palo Alto NetworksなどAI関連決算
- 日銀・高田審議委員講演
です。
前週のジャクソンホールでは、ウォーシュFRB議長がインフレへの警戒を示し、9月利上げ観測が強まりました。市場では9月会合での利上げ確率が一時57%程度まで上昇しています。今週の雇用統計は、その利上げシナリオをさらに強めるのか、それとも後退させるのかを左右する材料になります。

FIREくん:
「先生、今週はやっぱり金曜日の米雇用統計が一番重要ですか?」

先生:
「はい。ただ今週は火曜日のJOLTS、水曜日のADP、木曜日のISM非製造業まで、雇用のヒントになる数字が毎日のように出ます。金曜日だけ見ればいい週ではありません。」

FIREくん:
「AI関連ならどこに注目ですか?」

先生:
「Broadcomが最大注目です。さらにDell、Snowflake、HPE、Palo Alto Networksなどもあり、NVIDIA決算で確認されたAI需要がサプライチェーン全体へ広がっているのかを見る1週間になります。」
📅 今週の経済・投資カレンダー(8月31日~9月6日)

| 日付 | イベント | 重要度 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 8/31(月) | 🇯🇵 日本7月鉱工業生産・小売販売 | ★★★★☆ | 日本景気・内需・製造業 |
| 🇨🇳 中国8月公式PMI | ★★★★☆ | 中国景気・日本株 | |
| 9/1(火) | 🇺🇸 米ISM製造業景況指数 | ★★★★★ | 米景気・インフレ・金利 |
| 🇺🇸 米JOLTS求人件数 | ★★★★★ | 雇用・FRB政策 | |
| Dell・Palo Alto Networks・MongoDB決算 | ★★★★☆ | AIサーバー・AIセキュリティ | |
| 9/2(水) | 🇺🇸 ADP雇用統計 | ★★★★★ | 金曜の雇用統計を占う |
| 🇯🇵 日銀・高田審議委員講演 | ★★★★★ | 9月追加利上げ・ドル円 | |
| 🇺🇸 FRBベージュブック | ★★★★☆ | 景気・雇用・物価 | |
| Broadcom決算 | ★★★★★ | AI半導体【今週最大の決算】 | |
| Snowflake・HPE決算 | ★★★★☆ | AIクラウド・AIインフラ | |
| 9/3(木) | 🇺🇸 ISM非製造業景況指数 | ★★★★★ | 米サービス業・景気 |
| 🇺🇸 新規失業保険申請件数 | ★★★★☆ | 雇用市場 | |
| 🇺🇸 米7月貿易収支 | ★★★☆☆ | 米景気・ドル | |
| 🇺🇸 ウォラーFRB理事講演 | ★★★★☆ | 9月FOMC・金利観測 | |
| 9/4(金) | 🇺🇸 米8月雇用統計 | ★★★★★ | 今週最大のイベント |
| 🇯🇵 日本7月家計調査 | ★★★☆☆ | 個人消費・日本景気 | |
| 9/5(土) | 主要イベントなし | ★☆☆☆☆ | 週末ニュースに注意 |
| 9/6(日) | 主要イベントなし | ★☆☆☆☆ | 翌週の米CPI・PPIを意識 |
米労働統計局(BLS)は9月1日に7月JOLTS、9月4日に8月雇用統計を公表予定です。ADP雇用統計は9月2日、ISM製造業は9月1日、ISM非製造業は9月3日に発表されます。
今週の注目テーマ
👷 米雇用
- JOLTS求人件数
- ADP雇用統計
- 新規失業保険申請件数
- 米雇用統計
🤖 AI・半導体
- Broadcom決算
- Dell決算
- HPE決算
- Snowflake決算
- AIデータセンター投資
🏦 金融政策
- FRB9月利上げ観測
- FRBベージュブック
- ウォラーFRB理事講演
- 日銀・高田審議委員講演
💹 為替・日本株
- ドル円
- 米長期金利
- 銀行株
- AI・半導体株
- 輸出株
8月31日(月)
日本7月鉱工業生産・小売販売 ★★★★☆
週明けの日本では、7月の鉱工業生産や商業動態統計などが公表されます。
経済産業省の公表スケジュールでは、8月31日に7月分の鉱工業生産速報や商業動態統計速報が予定されています。
鉱工業生産では、
- 半導体
- 電子部品
- 自動車
- 機械
など日本の製造業がどの程度強いのかを確認できます。
AI関連需要によって一部の製造業は好調ですが、国内消費や海外景気の減速が他産業へ与える影響にも注意が必要です。
中国8月公式PMI ★★★★☆
中国では8月の公式製造業PMIが発表されます。
Reuters調査では製造業PMIは49.6程度と、7月の49.2から改善するものの、好不況の分岐点となる50を下回ると予想されています。
中国景気が弱ければ、
- 商社
- 機械
- 鉄鋼
- 化学
- 中国関連消費株
など日本株にも影響する可能性があります。
9月1日(火)
米ISM製造業景況指数 ★★★★★
9月最初の米国市場で重要なのが、8月ISM製造業景況指数です。
前回7月は55.6まで上昇し、4年以上ぶりの高水準となりました。
50を上回れば製造業の拡大を意味します。
今回も強い結果となれば、
「米国景気は利上げに耐えられるほど強い」
との見方が広がり、9月FOMCでの追加利上げ観測が強まる可能性があります。
一方、急速に悪化すれば景気減速懸念が再浮上します。
米JOLTS求人件数 ★★★★★
同日には7月のJOLTS求人件数も発表されます。
JOLTSは、
- 求人件数
- 採用
- 退職
など、米国労働市場の需給を確認できる重要指標です。
BLSは7月分を9月1日午前10時(米東部時間)に公表予定です。

FIREくん:
「求人件数までFRBは見るんですか?」

先生:
「重要です。求人が多すぎれば人手不足から賃金が上がり、インフレ圧力につながる可能性があります。逆に求人が急減すれば景気や雇用の弱さが意識されます。」
9月1日はAI・IT企業の決算も集中
この日は米国企業決算も多く予定されています。
特に注目したいのが、
- Dell Technologies
- Palo Alto Networks
- MongoDB
です。
Dellは9月1日に2027年度第2四半期決算を発表するとしています。前四半期にはAIサーバー売上高が161億ドルに達し、通期AIサーバー売上高予想を600億ドルへ引き上げているため、AIインフラ需要を見るうえで注目度の高い企業です。
Palo Alto Networksも9月1日に決算発表を予定しており、AIを活用したサイバーセキュリティ需要が焦点です。MongoDBも同日に決算を発表します。
9月2日(水)
ADP雇用統計 ★★★★★
金曜日の米雇用統計を前に注目されるのが、ADP雇用統計です。
ADPは9月2日に8月分のNational Employment Reportを公表予定です。
ADPと政府の雇用統計は必ず同じ方向に動くわけではありません。
それでも、
「民間企業の採用が増えているのか、減っているのか」
を確認する材料として市場では注目されます。
日銀・高田審議委員講演 ★★★★★
日本株・ドル円ではこちらも重要です。
日銀の高田創審議委員は9月2日午前10時30分から、札幌市で金融経済懇談会に出席し挨拶する予定です。
次回の日銀金融政策決定会合は9月17~18日です。
そのため、
- 物価への評価
- 賃金上昇
- 円安への認識
- 追加利上げへの姿勢
などに市場の注目が集まりそうです。
利上げに前向きな発言があれば、
円高・銀行株高
が意識される可能性があります。
FRBベージュブック ★★★★☆
米国ではFRBのベージュブックも公表されます。
ベージュブックは、全米12地区の企業や専門家への聞き取りなどから、
- 景気
- 雇用
- 賃金
- 物価
の状況をまとめた報告書です。
FRBは9月2日にベージュブックを公表予定です。
9月15~16日のFOMCを前に、企業現場でインフレや雇用にどのような変化が起きているのかが注目されます。
Broadcom決算 ★★★★★【今週最大の企業イベント】

FIREくん:
「NVIDIA決算の次はBroadcomなんですね。」

先生:
「そうです。BroadcomはカスタムAIチップや高速ネットワーク分野で重要な企業なので、AIデータセンター投資の広がりを見るうえで非常に重要です。」
Broadcomは9月2日の米国市場終了後に2026年度第3四半期決算を発表します。
前週のNVIDIAは強い決算と今後の売上成長見通しを示し、AI需要が依然として非常に強いことを確認させました。
今度はBroadcomの決算で、
- カスタムAIアクセラレーター
- データセンターネットワーク
- AI向け半導体
- ハイパースケーラーの設備投資
- 今後のAI売上見通し
などが注目されます。
Reutersも今週について、米雇用統計とBroadcom決算が株式市場上昇の次の大きな試金石になるとしています。
Snowflake・HPE決算 ★★★★☆
同じ9月2日にはSnowflake、Hewlett Packard Enterprise(HPE)も決算を予定しています。
SnowflakeではAIデータクラウド、
HPEでは、
- AIサーバー
- ネットワーク
- データセンター
- 企業IT投資
の需要に注目です。
つまり9月2日は、
Broadcom+Snowflake+HPE
によって、AI半導体からクラウド、サーバーまで広い範囲のAI投資を確認できる一日になります。
9月3日(木)
米ISM非製造業景況指数 ★★★★★
8月のISM非製造業景況指数が発表されます。
ISMによると、8月分のServices PMIは9月3日午前10時(米東部時間)に公表予定です。
前回7月は54.1でした。
米国経済ではサービス業の比重が大きいため、製造業以上に景気全体を見るうえで重要な指標です。
強い数字なら、
「米景気が底堅い→FRBは利上げしやすい」
という連想につながる可能性があります。
米新規失業保険申請件数 ★★★★☆
金曜日の雇用統計直前だけに、週間の失業保険申請件数にも普段以上に注目が集まりそうです。
失業保険申請が急増すれば、雇用市場の悪化懸念が強まる可能性があります。
米7月貿易収支 ★★★☆☆
米国の7月貿易収支は9月3日午前8時30分(米東部時間)に公表予定です。
輸入・輸出の動向は米景気だけでなく、
- ドル
- 関税政策
- 世界貿易
を見る材料になります。
ウォラーFRB理事講演 ★★★★☆
FRBのウォラー理事も9月3日に経済見通しについて講演予定です。
米雇用統計の前日だけに、金融政策に踏み込んだ発言があれば金利・為替市場が反応する可能性があります。
9月4日(金)
米8月雇用統計 ★★★★★【今週最大のイベント】
今週最大の注目イベントです。
米労働統計局は9月4日午前8時30分(米東部時間)に、8月の雇用統計を発表します。
注目するのは、
- 非農業部門雇用者数
- 失業率
- 平均時給
- 過去月の改定
です。
Reuters調査では、
- 非農業部門雇用者数:+5.8万人程度
- 失業率:4.1%
が予想されています。
前回7月は雇用者数が2.3万人減となり、労働市場の弱さが市場を驚かせました。
今回の結果は非常に重要です。

FIREくん:
「雇用統計が強ければ株も上がるんですよね?」

先生:
「今回は単純ではありません。強すぎればFRBの追加利上げ観測が高まり、AI・グロース株には逆風になる可能性があります。」
雇用統計が強ければ、
- 9月利上げ観測上昇
- 米長期金利上昇
- ドル高・円安
- NASDAQ・グロース株への逆風
が考えられます。
一方、弱すぎれば利上げ観測は後退するものの、
「米国景気そのものが悪化しているのではないか」
との懸念が強まる可能性があります。
そのため株式市場にとって理想なのは、
「景気後退を心配するほど弱くなく、FRBに利上げを急がせるほど強くもない」
程度の数字となる可能性があります。
日本7月家計調査 ★★★☆☆
日本では9月4日に7月の家計調査が公表されます。
総務省の公表予定では、二人以上世帯の7月分家計調査は9月4日発表です。
物価上昇が続く中、
「日本の家計が実際に消費を増やせているのか」
を確認する材料になります。
個人消費が強ければ、日銀の追加利上げを支える材料として意識される可能性もあります。
今週注目したい米国企業決算
今週は、先週のNVIDIAからバトンを受ける形でAIインフラ・クラウド・サイバーセキュリティ企業の決算が集中します。
| 日付 | 企業 | 注目ポイント |
|---|---|---|
| 9/1 | Dell Technologies | AIサーバー・データセンター |
| 9/1 | Palo Alto Networks | AIサイバーセキュリティ |
| 9/1 | MongoDB | AI・データベース・クラウド |
| 9/2 | Broadcom | AI半導体・ネットワーク【最大注目】 |
| 9/2 | Snowflake | AIデータクラウド |
| 9/2 | HPE | AIサーバー・ネットワーク |
Broadcomは9月2日、Dell・Palo Alto Networks・MongoDBは9月1日、SnowflakeとHPEは9月2日に決算関連イベントを予定しています。
今週の注目テーマ
- 米雇用統計
- JOLTS・ADPなど雇用先行指標
- FRBの9月追加利上げ観測
- 米長期金利
- ドル円
- Broadcom決算
- AIサーバー・データセンター投資
- AIサイバーセキュリティ
- 日銀9月追加利上げ観測
- 銀行株・AI半導体株
来週は米PPI・CPI、その先にはFOMC・日銀会合
今週の雇用統計が終わっても、金融政策を巡る重要イベントは続きます。
翌週には、
- 9月10日:米8月PPI
- 9月11日:米8月CPI
が予定されています。
さらに、
- 9月15~16日:FOMC
- 9月17~18日:日銀金融政策決定会合
が続きます。
つまり、
雇用統計 → PPI・CPI → FOMC → 日銀
という重要イベントが9月前半から中旬まで続きます。
今週の米雇用統計は、その流れの最初の大きな分岐点になります。
FPの見解
今週は、前週とはテーマが大きく変わります。
先週は、
「NVIDIA決算でAI需要、PCEとジャクソンホールでインフレ・金利」
を確認する週でした。
今週は、
「米国の雇用は本当に悪化しているのか」
が最大のテーマになります。
特に、
- 火曜日:JOLTS
- 水曜日:ADP
- 木曜日:ISM非製造業・失業保険
- 金曜日:米雇用統計
と、ほぼ毎日雇用関連の材料が続きます。
前回の米雇用統計では雇用者数が減少しました。
一方で、ウォーシュFRB議長はジャクソンホールでインフレへの警戒を示しており、市場では9月の追加利上げ観測も高まっています。
このため今週は、
「インフレは高いのに雇用は弱い」
という、FRBにとって難しい状況がさらに鮮明になる可能性があります。
雇用が予想以上に強ければ利上げ観測が高まり、
- 米金利上昇
- ドル高
- AI・グロース株への逆風
となる可能性があります。
逆に雇用が大きく弱ければ利上げ観測は後退しやすくなりますが、今度は景気後退への不安が出てきます。
もう一つの大きなテーマがAIです。
前週のNVIDIAは強い業績と成長見通しを示しました。
今週はBroadcom、Dell、Snowflake、HPEなどの決算によって、
「NVIDIAだけが強いのか、それともAI設備投資の恩恵が業界全体へ広がっているのか」
を確認できます。
日本株では、
- 東京エレクトロン
- アドバンテスト
- キオクシア
- ソフトバンクグループ
- AIデータセンター関連株
などへの波及にも注目です。
さらに9月2日には日銀・高田審議委員の講演があります。
次回の日銀会合が9月17~18日に迫っているため、追加利上げを示唆する発言が出れば、円相場や銀行株が動く可能性があります。
つまり今週は、
「JOLTS→ADP→ISM→米雇用統計でFRB、Broadcomなどの決算でAI、高田審議委員発言で日銀を見る1週間」
です。
中でも9月2日のBroadcom決算+ADP雇用統計、9月4日の米雇用統計は、スケジュールに入れておきたい重要イベントです。