今週の株式市場スケジュール【2026年8月10日~8月16日】米CPI・PPI・小売売上高、半導体決算に注目!
「今週は米CPI、PPI、小売売上高と重要経済指標が連日発表されます。米国株が高値圏で推移する中、インフレ再加速の有無がFRBの金融政策を左右する重要な1週間。企業決算ではCisco、Applied Materials、日本では楽天グループなどにも注目です。」
今週(8月10日~8月16日)は、先週の米雇用統計を受けた相場から、再び「インフレと金利」へ市場の焦点が移ります。
最大のイベントは8月12日の米消費者物価指数(CPI)です。
さらに翌13日には米生産者物価指数(PPI)、14日には米小売売上高とミシガン大学消費者信頼感指数が発表されます。
Reutersによると、市場では7月CPIが前年同月比3.4%程度、コアCPIが2.5%程度になるとの予想が示されており、予想を上回るインフレとなれば米金利上昇やハイテク株売りにつながる可能性があります。
企業決算では、AI・データセンター需要と関係が深いCiscoや半導体製造装置大手Applied Materialsにも注目です。

FIREくん:
「先生、今週は何を一番見ればいいですか?」

先生:
「水曜日の米CPIです。インフレが予想より強ければ、FRBの利下げ期待が後退し、米国株・ドル円・日本株まで大きく動く可能性があります。」

FIREくん:
「AI・半導体関連なら?」

先生:
「CiscoとApplied Materialsの決算ですね。特にApplied Materialsは、AI半導体向けの設備投資が本当に続いているのかを見る重要な決算になります。」
📅 今週の経済・投資カレンダー(8月10日~8月16日)

| 日付 | イベント | 重要度 | 注目ポイント |
|---|---|---|---|
| 8/10(月) | 楽天グループ 第2四半期決算 | ★★★★☆ | 楽天モバイル・AI・黒字化 |
| 8/11(火) | 日本株市場休場(山の日) | ★★★☆☆ | 海外市場・ドル円の動きに注意 |
| 8/12(水) | 🇺🇸米消費者物価指数(CPI) | ★★★★★ | 今週最大の注目イベント |
| Cisco決算 | ★★★★☆ | AI・ネットワーク・データセンター | |
| 8/13(木) | 🇺🇸米生産者物価指数(PPI) | ★★★★★ | 企業側のインフレ圧力を確認 |
| Applied Materials決算 | ★★★★★ | AI半導体・製造装置需要 | |
| 8/14(金) | 🇺🇸米小売売上高 | ★★★★★ | 米個人消費・景気の強さ |
| ミシガン大学消費者信頼感指数 | ★★★★☆ | 消費者心理・インフレ期待 |
今週の注目テーマ
🔥 インフレ・金融政策
- 米CPI
- 米PPI
- FRBの今後の金利政策
🤖 AI・半導体
- Applied Materials決算
- Cisco決算
- AIデータセンター設備投資
💹 為替
- ドル円
- 日米金利差
- 円高・円安の方向性
🛒 米国消費
- 小売売上高
- 消費者信頼感
- インフレによる家計への影響
🇯🇵 日本株
- 楽天グループ決算
- 8月11日は東証休場
- 米CPI後の日本株への波及
8月10日(月)
楽天グループ第2四半期決算 ★★★★☆
週明けの日本株で注目したいのが楽天グループです。
楽天グループは8月10日15時30分に2026年度第2四半期決算の発表を予定しています。
注目したいのは、
- 楽天モバイルの契約者数
- モバイル事業の赤字縮小
- 楽天市場などEC事業
- フィンテック事業
- AI投資
です。
特に楽天グループでは、長年投資負担となってきたモバイル事業がどこまで改善しているかが重要になります。
黒字化への道筋がさらに明確になれば、株価にも大きな材料となる可能性があります。
8月11日(火)
日本株市場は「山の日」で休場
8月11日は山の日のため、東京証券取引所の現物株市場は休場です。
ただし、米国株や為替市場など海外市場は動いています。
そのため、日本市場が休んでいる間に、
- 米国株急落
- 米金利変動
- ドル円急変
- 地政学ニュース
などが起きた場合、翌12日の日本株が窓を開けて大きく動く可能性があります。
連休明けの値動きには注意したいところです。
8月12日(水)
米消費者物価指数(CPI) ★★★★★
今週最大の注目イベントです。
米労働省は8月12日、7月の消費者物価指数(CPI)を発表します。
市場では、
- 総合CPI
- コアCPI
- 前月比の物価上昇率
が注目されます。
Reutersがまとめた市場予想では、総合CPIは前年同月比3.4%程度になるとの見方が示されています。
CPIが予想より高ければ、
- インフレ再加速懸念
- FRBの利下げ期待後退
- 米長期金利上昇
- NASDAQ・AI株下落
- ドル高・円安
につながる可能性があります。
逆にCPIが予想を下回れば、金利低下期待からハイテク株やAI関連株には追い風となる可能性があります。
Cisco決算 ★★★★☆
同日は米ネットワーク機器大手Ciscoも2026年度第4四半期決算を発表予定です。
CiscoはAIデータセンター向けネットワーク需要との関係が深いため、
- AI関連受注
- データセンター需要
- ネットワーク機器需要
- 今後の売上見通し
などが注目されます。
AIデータセンターではGPUだけでなく、大量のデータを高速で接続するネットワーク設備も必要になるため、Ciscoの決算はAIインフラ需要を見る材料になります。
8月13日(木)
米生産者物価指数(PPI) ★★★★★
CPIの翌日にはPPIが発表されます。
PPIは企業間で取引される商品やサービスの価格変化を示す指標です。
簡単に言えば、
「企業側の物価上昇圧力」
を見る指標です。
原材料やエネルギー、人件費などの上昇が企業の販売価格へ転嫁されれば、将来的に消費者物価へ波及する可能性があります。
そのため、CPIだけでなくPPIもFRBの金融政策を考える重要な材料になります。
Applied Materials決算 ★★★★★
AI・半導体関連で今週特に注目したい企業がApplied Materials(アプライド・マテリアルズ)です。
同社は世界最大級の半導体製造装置メーカーで、8月13日に2026年度第3四半期決算を発表します。
注目ポイントは、
- AI半導体設備投資
- DRAM・HBM需要
- 先端パッケージング
- 半導体メーカーの設備投資
- 中国向けビジネス
です。
Applied Materialsは、AI半導体向けDRAMや先端パッケージング関連製品も強化しています。
決算内容によっては、
- 東京エレクトロン
- SCREENホールディングス
- アドバンテスト
- ディスコ
など、日本の半導体関連株にも影響が波及する可能性があります。
8月14日(金)
米小売売上高 ★★★★★
金曜日は米国の個人消費を確認する重要指標小売売上高が発表されます。
米国経済は個人消費の比重が非常に大きいため、小売売上高は景気を判断するうえで重要な指標です。
注目したいのは、
- 高金利でも消費が続いているか
- インフレで家計が弱っていないか
- 景気減速が始まっていないか
です。
前回発表された6月の小売・飲食サービス売上高は前月比0.2%増でした。
今回の7月分が大きく弱ければ、景気減速懸念が再び強まる可能性があります。
一方で強すぎる結果となれば、「景気が強い=FRBが利下げしにくい」という解釈から、金利上昇につながる可能性もあります。
ミシガン大学消費者信頼感指数 ★★★★☆
同日はミシガン大学の8月消費者信頼感指数・速報値も発表されます。
単なる景況感だけではなく、投資家が注目するのが消費者のインフレ期待です。
7月の消費者信頼感指数は55.2となり、前月から改善しました。
一方で、物価への不満は依然として強く残っています。
今後のインフレ期待が上昇するようであれば、FRBの金融政策にも影響する可能性があります。
今週は「CPI→PPI→小売売上高」の3日間が重要
今週の市場を考えるうえで覚えておきたいのが、
水・木・金の3日間
です。
- 8月12日 → CPI
- 8月13日 → PPI
- 8月14日 → 小売売上高
と重要指標が連続します。

FIREくん:
「CPIが低ければ株は上がると思っておけばいいですか?」

先生:
「基本的には金利低下期待につながるので株にはプラスですが、小売売上高まで急激に悪化すると『景気後退では?』という別の心配が出てきます。」
市場にとって理想なのは、
「インフレは落ち着く。でも景気は大きく崩れない」
という状態です。
いわゆるソフトランディングが維持できるかを確認する1週間ともいえます。
今週のAI・半導体株はどう見る?
先週までAI・半導体株は相場をけん引する重要テーマとなっています。
今週はApplied Materialsの決算によって、
「AI半導体への設備投資はまだ続いているのか」
を確認できます。
特に注目したいのは、
- HBM
- DRAM
- 先端ロジック
- 先端パッケージング
への投資です。
AI需要が強ければ、半導体そのものだけでなく、半導体を作るための製造装置需要も増加します。
最近好決算を発表した東京エレクトロンなど、日本の半導体製造装置企業を見るうえでも重要な材料です。
FPの見解
今週は、先週の雇用統計から市場のテーマが「インフレ」へ移る1週間です。
特に重要なのは米CPIです。
米国株はテクノロジー・半導体株を中心に高値圏まで上昇しており、Reutersも今週のCPIが株高とFRBの金融政策見通しを試す重要な材料になると指摘しています。
そのため、予想を上回るインフレが確認されれば、
- 米長期金利上昇
- NASDAQ下落
- AI・半導体株売り
- ドル高・円安
という展開には注意が必要です。
一方で、CPIとPPIが落ち着き、小売売上高が大きく崩れなければ、
「インフレ鈍化+景気維持」
という株式市場にとって理想的なシナリオになります。
企業決算ではCiscoとApplied Materialsに注目です。
特にApplied Materialsの決算は、日本の東京エレクトロン、SCREEN、アドバンテスト、ディスコなど半導体関連株を見るうえでも重要な材料になる可能性があります。
今週は、
「CPIだけを見る」のではなく、CPI→PPI→小売売上高という3日間の流れを見ること
がポイントです。
物価、金利、消費、AI設備投資。
この4つをまとめて確認することで、今後の米国株・日本株・ドル円の方向性がかなり見えやすくなる1週間になりそうです。
