監修・執筆
- 国家資格 ファイナンシャル・プランニング技能士2級
- 日商簿記2級
※本記事は情報提供を目的としており、特定銘柄の購入を推奨するものではありません。投資はご自身の判断と責任で行ってください。
そろそろ日本株も買ってみたい…

先生、NISAではオルカンを積み立てています。
最近SNSを見ると、
「○○が高配当!」
「△△が10倍になる!」
「優待がすごい!」
みたいな投稿ばかりで…。
日本株なんて、絶対来ないと思ってたのに。
で、遅ればせながら、そろそろ日本株にも挑戦してみたくなりました。
オルカンやSP500をドルコスト平均法で長期で保有するのが良いのはわかってるんですよ?
先生、それはわかってるんです。
そんなことはわかっているんです。でも。
ねぇ、先生。

いいタイミングだね。
ただしSNSには、
- 短期で値上がりした銘柄
- たまたま当たった人
- 根拠の薄い予想
も非常に多い。
だから今日は、
FPとして”長く持てそうな人気銘柄”
を中心に紹介していこう。
ただし、投資は自己責任。
未来は誰にもわからないということ大前提はいつも通りです。

もちろんですとも。
わかってますとも。
、ねぇ先生。
この記事で分かること
この記事では、
- 日本株初心者に人気の銘柄
- 配当が期待できる株
- 株主優待が人気の株
- 将来性が期待される成長株
- SNSで話題の銘柄
- 100万円ならどう分散する?
まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
日本株を選ぶときの3つのポイント

まず最初に覚えてほしいことがある。
初心者ほど
「株価が上がりそう」
だけで選んでしまう。
でも、本当に見るべきポイントは3つなんだ。
① 配当金
毎年お金がもらえる会社なのか。
例えば配当利回りが4%なら、
100万円投資すると年間約4万円(税引前)の配当が期待できます。
もちろん配当は保証されるものではありませんが、長期投資では大きな魅力です。
② 将来性
10年後も成長している会社なのか。
例えば
- AI
- 半導体
- 防衛
- データセンター
- インフラ
などは現在注目されている分野です。
③ 優待
日本株ならではの魅力です。
- QUOカード
- 自社商品
- 食事券
- 買い物券
などがもらえる会社もあります。

なるほど。
株価だけじゃなく、
「配当」
「優待」
「将来性」
全部見るんですね。
株主優待券はすごく興味あります。なんかカッコ良い。

その通り。
だから今日は、
SNSで人気だから紹介するのではなく、
その会社を選ばれる理由まで説明していこう。

それはありがたいです。
XとかYouTubeとかTikTokで、いまこの株が熱いとか紹介している人の動画見ると、
すごく欲しくなる反面、
てか、こいつ誰やねん!ってブレーキかけてます。
先生なら100万円をどう投資する?
ここで、
「もし私が100万円で日本株を始めるなら」
という一例を紹介します。
もちろん正解ではありませんが、初心者が分散投資を考える際の参考になるでしょう。
パターン① 日本株だけで100万円を運用する場合
私は次のように10銘柄程度へ分散します。
| ジャンル | イメージ |
|---|---|
| 銀行株 | 2社 |
| 商社株 | 2社 |
| 通信株 | 1社 |
| インフラ株 | 1社 |
| 食品・生活必需品 | 1社 |
| 半導体関連 | 1〜2社 |
| 成長期待株 | 1〜2社 |
こうすることで、一つの業界が不調でも、他の業界でカバーしやすくなります。
パターン② 私ならオルカンを軸にする
実は私なら、
100万円すべてを日本株にはしません。
例えば…
| 投資先 | 割合 |
|---|---|
| オルカン(全世界株式) | 60万円(60%) |
| 日本株10銘柄程度 | 40万円(40%) |
という形を選びます。
オルカンには日本だけでなく、アメリカやヨーロッパ、新興国など世界中の企業が含まれているため、日本株だけに集中するよりリスクを抑えやすいからです。
そのうえで、日本企業の配当金や株主優待も楽しめます。

先生は日本株100%じゃないんですね。
なんか、セオリー通りで、「つまんね」って感じではあります。

私は長期投資が前提だからね。
その、「つまんね」ってのは実は大事。
投資とは退屈なものだって多くの成功者は言っている。
世界経済全体の成長も取り込みつつ、日本株の魅力も味わえる。
この組み合わせは、初心者にも考えやすい方法の一つだよ。
初心者なら100万円をどう分散投資する?

先生、紹介してもらった会社は全部良さそうでした。
でも100万円しかないなら、1社に全部買った方が儲かるんじゃないですか?
イケイケどんどんでしょ。

絶対、やめとけな。
えー、それは初心者が一番やってはいけないことだね。
投資では「分散投資」が基本。
もし1社だけに投資して業績が悪くなると、大きな損失になる可能性があるからね。
100万円あるなら、10万円ずつ10社くらいに分ける方がリスクを抑えやすいよ。

はい。
なぜ分散投資が大切なの?
例えば…
- A社は株価が30%上昇
- B社は変わらず
- C社は20%下落
ということは普通に起こります。
もしC社だけ買っていたら大きな損失ですが、複数の会社に投資していれば、一部の値下がりを他の銘柄がカバーしてくれる可能性があります。
これが分散投資の考え方です。
先生なら100万円をどう配分する?
パターン① オルカン中心(初心者におすすめ)

私なら、一番安心して長く続けられるのはこの形かな。
| 商品 | 金額 |
|---|---|
| オールカントリー | 50万円 |
| JT | 10万円 |
| 三菱UFJFG | 10万円 |
| INPEX | 10万円 |
| KDDI | 10万円 |
| 三菱商事 | 10万円 |

じぇじぇじぇ、JT。日本たばこ産業ですか?銀行ですか?KDDIですか?
メリット
✅ 世界中へ分散投資できる
✅ 日本株も楽しめる
✅ 暴落にも比較的強い

半分は世界中に投資して、残り半分で日本株を楽しむ感じなんですね!

そう。
資産形成と株式投投資の両方を学べる組み合わせだよ。
パターン② 日本株だけで運用する場合

「日本企業を応援したい」
「配当金を受け取りたい」
という人ならこんな形も面白い。
| 銘柄 | 金額 |
|---|---|
| JT | 10万円 |
| 三菱UFJFG | 10万円 |
| 三井住友FG | 10万円 |
| KDDI | 10万円 |
| 日本電信電話(NTT) | 10万円 |
| INPEX | 10万円 |
| 三菱商事 | 10万円 |
| 伊藤忠商事 | 10万円 |
| ソフトバンク | 10万円 |
| キオクシアHD | 10万円 |

え、JTを頑なに入れ込むのなんなんですか?
この、禁煙嫌煙の時代に。
先生、もしかしてヘビースモーカーですか?
副流煙で未来がぼやけてみえますか?

いいえ。
JTが投資家に人気な理由は以下の記事で紹介しています。

この組み合わせの特徴
それぞれ役割があります。
高配当
- JT
- INPEX
- 三菱UFJFG
- 三井住友FG
配当金を期待する銘柄です。
通信
- KDDI
- NTT
- ソフトバンク
景気変動の影響を受けにくく、比較的安定した収益が期待されます。
商社
- 三菱商事
- 伊藤忠商事
世界中で資源・食品・エネルギー・物流など幅広い事業を展開しています。
成長期待
- キオクシアHD
AIやデータセンター向けのメモリー需要拡大が期待されています。
値動きは大きいですが、その分リターンも期待されています。

なるほど。そういう理由が。
銀行だけ、半導体だけじゃなくて、いろんな業種に分けるんですね。

先生
その通り。
日本株だけ買う場合でも、
- 銀行
- 通信
- 商社
- エネルギー
- 半導体
と分けるだけでリスクはかなり下げられるよ。
先生、キオクシアはどうですか?
最近SNSでは、
「キオクシアはまだまだ伸びる」
という声も多く見られます。
一方で、
AI関連株は値動きが大きく、短期間で大きく上がることもあれば、大きく下がることもあります。
そのため、
「将来性があるから100万円全部キオクシア」
ではなく、
「将来性があるから10社のうち1社として保有する」
くらいの考え方が初心者には向いています。



先生でも、やっぱり全部を一社には入れないんですね。

もちろん。
投資で長く勝つ人は、
「当てる人」
ではなく、
「生き残る人」だからね。
だから私は、将来性のある企業にも投資するけれど、必ず分散するようにしているよ。

100万円で日本株に投資する場合の分散投資の考え方。
- 1社に集中投資しない
- 業種を分ける
- 高配当株と成長株を組み合わせる
- オルカンを組み合わせる方法も有効
メモメモ。
投資初心者、この100万円でどう買う?

先生、紹介してもらった10銘柄、全部いい会社に見えます。
私のこのなけなしの100万円、どんな割合で買えばいいんでしょう?

なけなしの100万円なら投資すんな。
余剰資金だとすればで説明しますと、
初心者が最初に失敗しやすいのが、
一つの会社に集中投資すること。
私なら、100万円あるなら10社程度へ分散します。
先生ならこう買う(日本株だけの場合)
| 銘柄 | 金額 | 役割 |
|---|---|---|
| 三菱UFJFG | 15万円 | 高配当・金融 |
| 三菱商事 | 15万円 | 総合商社 |
| 伊藤忠商事 | 10万円 | 商社 |
| JT | 10万円 | 高配当 |
| 日本電信電話(NTT) | 10万円 | 安定配当 |
| KDDI | 10万円 | 通信 |
| トヨタ自動車 | 10万円 | 世界企業 |
| キオクシアHD | 10万円 | 成長株 |
| 信越化学工業 | 5万円 | 半導体材料 |
| 東京エレクトロン | 5万円 | AI・半導体 |

このくらい分散すると、
ある会社が下がっても、
他の会社が支えてくれる可能性があります。

なるほど。
100万円全部キオクシア!
とかは危ないんですね(笑)

大博打。
半導体系の株価の歴史的法則は以前紹介した通りです。
将来有望でも、
株価は短期では何が起こるか分かりません。
初心者おすすめのポートフォリオ(オルカン有り)
実は、FP2級として初心者におすすめしたいのは、日本株だけに投資する方法ではありません。
私なら、世界中の企業にまとめて投資できる「オール・カントリー(オルカン)」を資産の土台にし、その上で日本株を組み合わせます。
例えば100万円を運用するなら、次のような配分を考えます。
| 商品 | 金額 | 割合 |
|---|---|---|
| オルカン | 50万円 | 50% |
| 三菱UFJFG | 10万円 | 10% |
| 三菱商事 | 10万円 | 10% |
| JT | 10万円 | 10% |
| NTT | 10万円 | 10% |
| キオクシアHD | 10万円 | 10% |

これなら、
世界中へ分散投資しながら、
日本株にも投資できます。
私は初心者ほど、このような組み合わせをおすすめします。

なるほど

オルカンだけを20年以上積み立てる投資家もたくさんいます。
ただ、
- 日本企業を応援したい
- 配当金を受け取りたい
- 株主優待を楽しみたい
という人には、
日本株を少し組み合わせる楽しさがあります。
高配当株ばかり買えばいい?
SNSでは
「配当利回り5%!」
「毎年○万円の配当!」
という投稿をよく見かけます。
しかし、配当利回りだけで銘柄を選ぶのはおすすめできません。
配当が高い理由として、
- 業績が悪化して株価が下落している
- 将来減配する可能性がある
といったケースもあるためです。
大切なのは、
- 業績
- 財務内容
- 将来性
- 配当の安定性
まで確認することです。
成長株だけ買えば大儲けできる?
一方で、
AIや半導体関連株のような成長株は、大きな値上がりが期待できる反面、株価の値動きも非常に大きくなります。
例えばキオクシアHDのように、数日で大きく上昇することもあれば、大きく下落することもあります。
短期間で大きな利益を狙える可能性がある一方で、損失も大きくなるリスクがあるため、初心者は資産全体の一部にとどめるのが無難です。

「SNSを見ると、『この株は絶対上がる!』っていう投稿も多いですよね。」

ああいうの無視してね。ブロックなりミュートなりしとき。
投資に「絶対」はありません。
だからこそ、
- 分散投資
- 長期投資
- 無理のない金額で始める
という基本を守ることが、結果的に資産形成への近道になります。

100万円で日本株へ投資する場合の具体的なポートフォリオ、
ポイントは次の3つです。
- 1社に集中せず、複数の銘柄へ分散投資する
- オルカンなどの投資信託と組み合わせる方法も有効
- 高配当株・成長株のどちらにも魅力があるが、バランスを意識することが大切
メモメモ

ある程度理解が深まったところで、
そろそろまとめていこう。
初心者におすすめの組み合わせ①(日本株だけで運用)
もし100万円で日本株だけを買うなら、私は次のような組み合わせを考えます。
| 銘柄 | 役割 |
|---|---|
| 日本電信電話(NTT) | 安定・高配当 |
| 三菱UFJFG | 銀行・高配当 |
| 三菱商事 | 総合商社 |
| 伊藤忠商事 | 商社 |
| トヨタ自動車 | 日本代表企業 |
| キオクシアHD | AI・半導体成長枠 |
| 任天堂 | ゲーム・IP |
| ソフトバンク | 高配当+通信 |
| オリエンタルランド | 成長・テーマ株 |
| 信越化学工業 | 世界トップ素材企業 |
ポイント
- 高配当株
- 成長株
- 景気敏感株
- ディフェンシブ株
をバランスよく組み合わせています。
1社だけに集中投資するより、リスクを抑えながら日本企業全体の成長を期待できます。
初心者におすすめの組み合わせ②(先生のおすすめ)
実際に私が初心者へおすすめするなら、
日本株だけではなく、
世界全体にも投資します。
例えば100万円なら…
| 商品 | 割合 |
|---|---|
| オールカントリー(投資信託) | 50万円 |
| 日本株5社(各10万円) | 50万円 |
日本株5社の例
- NTT
- 三菱UFJFG
- 三菱商事
- トヨタ自動車
- キオクシアHD

資産形成の土台はインデックス投資
その上で個別株を少し楽しむ。
この方法が一番続けやすいと思っているよ。
NISAなら配当金も非課税
NISA口座で保有した株式は、条件を満たせば配当金や売却益が非課税になります。
例えば年間5万円の配当金を受け取る場合、通常は約20%の税金が差し引かれます。
しかしNISAなら、その税金がかからず、受け取った配当金をそのまま資産形成に回せます。
長期で投資を続けるほど、この差は大きくなっていきます。


SNSの人気ランキングだけで買うのは危険
最近は、
「絶対上がる株」
「テンバガー候補」
「今すぐ買うべき銘柄」
といった情報をSNSで見かけます。
しかし、人気だからといって必ず値上がりするとは限りません。
SNSで話題になった頃には、すでに株価が大きく上昇しているケースもあります。
情報を参考にすることは大切ですが、最後は自分で企業の事業内容や業績、将来性を確認して判断することが重要です。
長期投資では「持ち続けること」が大切
株式投資では、短期間で売買を繰り返すよりも、優良企業を長期で保有する方が成果につながるケースが少なくありません。
日本を代表する企業の多くは、長年にわたって利益を積み重ね、株主還元を続けています。
一時的に株価が下がる場面があっても、焦って売却せず、長期目線で保有する姿勢も大切です。
まとめ

SNSを見ていると、
「この株だけ買えばいい!」
みたいな投稿が多かったので、
全部そこへ突っ込もうと思っていました(笑)

うん、全力で阻止する。
投資で一番大切なのは、
一発当てることではなく、長く続けること。
分散しながら、
焦らず、
コツコツ資産を増やしていこう。
2026年現在、日本株市場ではAI・半導体関連株、高配当株、商社株など、さまざまな銘柄が注目されています。
ただし、「話題だから買う」のではなく、自分の投資目的やリスク許容度に合った銘柄を選ぶことが大切です。
初心者であれば、まずはNISAを活用し、オールカントリーなどのインデックスファンドを資産形成の中心に据え、そのうえで日本株を少しずつ組み合わせる方法も有力な選択肢です。
将来の資産形成は、一度の大きな利益よりも、長く続けることが成功への近道です。焦らず、自分のペースで投資を続けていきましょう。

